今月出たジャンプSQ4月号より始まった新連載『
あだしもの』(作・山本久美子)ですが
、読んでるとどうしようもなく露骨に『
百鬼夜行抄』(作・今市子)と内容がダブります。
この作品、ざっくり言って「妖怪に取り憑かれた主人公が、妖怪によって起こされる怪異現象を解決する部に引き込まれる」というストーリーなのですが、設定がいちいち百鬼夜行抄です。
1.主人公・「灰塚」の造形
これは百鬼夜行抄の「飯嶋律」をモデルにしていますね。
飯島律
→「祖父から譲り受けた使い魔・
青嵐(
実体を持たず常人には見えない)を連れており妖怪と戦わせることが出来る。霊感があり妖怪の類いの気配を感じ取ることができるが、
自分から妖怪沙汰には首を突っ込みたがらず、普通の生活をしたいと思っている」
灰塚
→「理由は忘れてしまっているが、幼い頃に取り憑かれた妖怪・
クロトゲ(
実体を持たず常人には見えない)を連れ歩いており妖怪と戦わせることが出来る。霊感があり妖怪の類いの気配を感じ取ることができるが、
自分から妖怪沙汰には首を突っ込みたがらず、普通の生活をしたいと思っている」
参考画像↓(妖怪を連れ歩く主人公・灰塚)
(妖怪沙汰に関わるのが嫌な主人公・灰塚)
2.主人公の祖父の造形
これは更に明らかに百鬼夜行抄の主人公の祖父「飯島蝸牛」をモデルにしていますね。
飯島蝸牛
→「霊感があり、妖怪のことを書く小説家として知られていた人物で故人。周囲からは妖怪が見えることで変人扱いされていた。
主人公に妖怪の危険性を説き、自分が居なくなってから主人公に妖怪の危害が及ぶことを気にしていた」
あだしものの祖父
→「霊感があり、主人公にとって唯一、妖怪のことが相談できる相手で故人。周囲からは妖怪が見えることで変人扱いされていた。
主人公に妖怪の危険性を説き、自分が居なくなってから主人公に妖怪の危害が及ぶことを気にしていた」
参考画像↓(百鬼夜行抄の蝸牛が周囲からどう思われているか・律に妖怪のことを説くシーン3枚)
(あだしものの祖父が主人公に妖怪のことを説くシーン)
どう見てもシーン被り過ぎっっっ。
それはこれらの画像で見て頂ければ分かるはず。
ジャンプSQ編集部には『百鬼夜行抄』を読んだ人が一人も居なかったのだろうか?
居なかったとしても今回の記事が『あだしもの』という作品の評価について一石を投じることになることを祈ります。