本日は「出入管理」「雑踏警備」に「消火栓、消火器使用訓練」など実用的な訓練・授業を沢山行えた有意義な一日であった。実際に扉を開けて蛇腹折りになったホースを握って走ることなどは、契約先の警備を預かる者として一度体験しておきたいと思っていた所だったので意欲も出た。
この研修合宿は、今日と明日寝て次の日にはもう終わりとなる。この頃になると各員は余裕を持ちはじめ、早寝早起きの生活に苦を感じずにむしろ快適さを感じるようになり、掃除や炊事なども皆、要領よくこなせるようになってきたのが目に見えて分かった。
そしてこの日になって始めて気付いたのが、総勢50人を越える研修生同士で気心の知れた掛け合い(ふざけ合い)をしたり、大浴場で20才を越えた男たちが湯舟で子供のようにはしゃぐこの瞬間が、老年の社員になっても思い出す、「一番楽しかった瞬間」なのではないかということだ。今なら教官が初日に言っていた「最終日にはもっと居させてくれと頼みたくなる」という言葉が分かる。
(消灯少し前、まだ回りの部屋が騒がしい中の布団にて)